RPA(PC作業の自動効率化)を通じて個人が輝く社会を作る、パソコン業務生産性アップアドバイザー神崎玲奈のブログ

大手会社向けにRPA(簡単に言うとマクロのようなPC作業の自動化のこと)の経験があります。削減した業務時間は年間8000時間以上。 私の夢はRPAって何?という人でもRPAツールを使いこなして業務改革をするだけでなく、その先の個人の幸福を実現することです。 RPA関連の情報が知りたい人におすすめのTwitterアカウント15選に選ばれました!Twitter名 @aimaruleira

現場ユーザがRPAロボを作ることのススメ

私は外部ベンダーとしてRPAロボを作る立場にいたのだが、これからRPAロボを導入しようとしている企業の方々には「自分たちで作る」ことをお勧めしたい。

主な理由は3つあります。

 

① 業務のコントロール

② 納期やトラブルフォローの早さ

③ RPAツールのできること、できないことが分かる

 

① 業務のコントロール

一回私が経験したのは、お客様がRPAロボの処理した結果の確認をしきれていなかったためロボが誤ったデータ作成をし続けていてあわや事故。。という事態になったこと。

本当の業務で使う前だったからまだ良かった。

何が言いたいかというと、外部ベンダーにロボ作成を任せると「業務のやり方や作業結果までロボ任せ」ということが起きやすくなるのである。

業務マニュアルを残さずにロボ化したときにはもう「ロボの中見ないとどんな業務か分かりません」となることもあるのだ。

他人任せにせず、自分たちで主体性を持ってロボ作成を進めればこんなことにはならないはず。

業務を自分たちでロボ化しようとすると、「細かい無駄」に気づいたり「業務の意味」や「業務の前後」を意識できるようになる。RPA化は単なる作業の自動化ではなく」「業務改革」になるのだ。

 

 

 

② 納期やトラブルフォローの早さ

外部ベンダーに任せてしまうと、納期を自分の手でコントロールしにくい。

概してベンダーも他の仕事を抱えていることも多い。本来なら優先してほしい自分たちのロボ作成を後回しにされてしまうこともあるのだ。

またトラブル時に問い合わせても、物理的に離れたところにベンダーがいれば駆けつけまで時間がかかる。一刻も早くフォローーしてほしいのに待つことになるのである。

ましてやベンダーの営業時間外だったり担当者がたまたま休みのときもある。

自分でロボを作ることで、作成時期もトラブルフォローも自由にできるようになるのだ。

 

業務知識の少ないベンダー相手に一から業務を説明してロボを作ってもらう、ということで作ってもらう側にも時間がかかることがある。

システムエンジニアには業務知識が必須(と私は思っている)だが、エンジニア本人も扱っている業界によって持っている知識が違うのだ。金融業界の言葉ならわかるが、物流がわからないエンジニアに物流の業務ロボを作ってもらうことを想像してほしい。業務理解だけでも時間がかかるのだ。

 

③ RPAツールのできること、できないことが分かる

 RPAツールにはもちろんできることとできないことがある。一部のツールはFlashのシステムの操作ができなかったり、PDFをいじることができなかったりする。

また人間でしかできないこと、複雑すぎる判断は簡単にはRPAロボ化しにくいのだが、

外部ベンダーに任せていると毎回「え、これもできないの?」となりがち。

「RPAツールには何ができるのか」を知ってロボ化していくことで余計なストレスを抱えずに済むのだ。